STORY

シトラールの香りの良さに惹かれて20年、国産レモンマートルを提供したい

そもそもレモンマートルはオーストラリア原産のハーブで、日本では輸入品が販売されています。
マヌカ、ユーカリやティートリーと同じ「フトモモ科」、柑橘系の香り成分「シトラール」をレモンの約20倍以上も含んでおり、すっきりリフレッシュできる香りが特徴です。 特にオーストラリアでは近年、精油(エッセンシャルオイル)をハンドソープに使用する需要が高まっており、ハーブティーとしてではなく精油採取専門へ転換する農場も多くなっています。
一般的にはハーブティー、忌避スプレー、歯磨き剤、お菓子等に使用されています。 オーストラリアの先住民「アボリジニ族」が「森の恵み」として愛用した歴史があり、1990年代から製品化が図られてきました。  

私は長野県のこだわり馬油製造所での勤務時代(約20年前)にこのハーブの魅力に惹かれ、有機認定輸入品を販売してきました。その中で聞かれたのは、「日本での栽培が可能であれば、国産を使用したい!!」という声でした。  

そこで、12年前、実家の耕作放棄地にレモンマートルを植苗し、生育経過を観察してきた中で、可能性を少しずつ発見し、より魅力的な植物となってきたこのハーブを皆様へ提供したいと強く思いました。

また、私の故郷:長崎市高浜町(旧:西彼杵郡野母崎(のもざき)高浜町)は、長崎市の西側に位置し、メインの畑からは世界遺産:端島(軍艦島)が望めます。この景色がサラリーマンで全国行脚した疲れを癒してくれ、無農薬、除草剤不使用、無肥料、無防除シートの土壌から伝わるエネルギーがとても心地良く、最後の仕事先は、故郷で!!と決意致しました。

レモンマートル畑からの眺望

 


耕作放棄地解消・先祖供養と次世代への継承

私が18歳まで居住していた当時の野母崎高浜地区は、農業を営む方が多く、耕作放棄地はほとんどありませんでした。     私の実家も花き、枇杷を中心に米、柑橘類を栽培出荷し、先祖代々の土壌を活かしていました。

しかし、40年経過した現在に至っては、長崎市の耕作放棄地は平成27年度の統計値35.8%を超え、8割近くを占めていると思います。手入れしていない土地に面した道路には、悪天候で強風後には廃竹、倒木があり、通行の妨げとなったり、送電線に大木化した防風林の枝が掛かり停電の原因となったりしています。

私の土地もそのような場所にあり、手入れしていない責任を感じていました。また、畑から端島(軍艦島)までの眺望は、今に至っては耕作放棄地が遮っている場所があるのが残念でなりませんでした。 12年前から試験的に植えているレモンマートルが高浜地区(高地)に合っていることを確信し、2023年7月より本格的に始業することとなりました。


私には父方7人、母方10人の兄弟姉妹がおり、祖父母からて殆どが成人となっているひ孫と私たち孫を合わせると総勢50人以上います。その中で誰も先祖代々の土壌再生を行わないのは良くないと考えており、誰かが次の世代へバトンを渡す必要を感じています。  

レモンマートルは化粧品原料、製菓原料、お茶への加工が可能で、爽やかな香りが魅力ある製品作りに寄与し、若い人材が興味を示し入植する可能性を感じています

耕作放棄状態の畑を


ー 土壌を再生すべく畑を蘇らせます ー

雑草を刈り、整地します

 

害獣柵を設置後、レモンマートルを植苗しました

 


レモンマートル100%の化粧水誕生!

「レモンマートル」はオーストラリア原生の植物で、ユーカリ、ティートゥリー、マヌカと同じフトモモ科のハーブで、レモンの約20倍!とも言われる、さわやかで濃厚なシトラールの香りが特徴です。

ハーブティーで飲むと数日作り置きしても香りも味も数日以上ほぼ変化ないという、これは抗酸化力がある証でもあります。
シトラールに含まれる成分、ネラール、ゲラニアールの量も数あるハーブの中でトップクラス !

この魅力的なレモンマートルは、気候が温暖で水捌けが良い場所が好き。
風光明媚な野母崎地区(長崎市高浜町)で5年以上の試験栽培期間を経て誕生しました。

自然栽培&手摘みの葉だけを丁寧に蒸留していますので、葉に含まれる成分がたっぷり残り、お肌をしっとり保湿するのを実感できます。

顔に使用するのも良し、髪にスプレーするのも良し、手足や乾燥した部分にもお使いください。芳香水としてもどうぞ。

保存料や防腐剤は一切使用していない100%のハーブ水です。濃厚なレモンマートルの香りをお楽しみください。

レモンマートルの栽培には、植物そのものが自然に沿った成長ができるよう、肥料、農薬、除草剤を一切使用しておりませんし、光毒性の心配もございませんので、安心してお使い頂けます。

※世界遺産軍艦島を望める栽培地からの夕日